ジーザス・クライスト・スーパースター【DVD】
ジーザス・クライスト・スーパースターは、キリストの最期の7日間をロックに乗せて描いた衝撃作。
あのキャッツ
やオペラ座の怪人で知られるアンドリュー・ロイド=ウェバー
が世に出るきっかけとなった作品でもあります。
30年ほど前に公開されたときには、敬虔なクリスチャンによって抗議のデモが相次いだそうです。
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《作詞》 ティム・ライス
《作曲》 アンドリュー・ロイド = ウェバー
《監督》 ゲイル・エドワーズ
《出演》 グレン・カーター ジェローム・プラドン トニー・ヴィンセント
2000年/アメリカ/ジャンル:ミュージカル
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衝撃のロックオペラ
私も、初めてこの作品を見たときの衝撃は忘れられません。
荒野にロケバスが到着するシーンに始まり、また帰って行くエンディングまで・・・いや、終わった後も心臓がバクバクしていました。
人間らしく描かれたイエスや、イエスを心から思いやるユダの苦悩。マグダラのマリアの慈愛。民衆の愚かさと恐ろしさ。
このミュージカルで描かれた聖書の世界は新鮮で衝撃的でした。
しかし、解釈が斬新なだけであって、決して聖書の内容をねじ曲げていたり、ましてや冒涜するものではないと私は思っています。
その後、舞台で何度か見て、最初に映画を見たときほどではないにしろ、その都度感動を味わってきました。
そして、ようやく待ちに待ったDVD化!
・・・が!
今回はじめてDVD化されたこの作品は、その73年版の映像ではなく、リメイク版だったのです...
「昔見たあのジーザスじゃない」と知ったショックでしばらく呆然としてしまいました。
何しろ舞台は室内、壁は落書きだらけの現代風だし、登場人物もみんなロックパンク系の衣装。
うーむ。昔のジーザスとはあまりにも印象が違う。
でも。
気がついたら、最初の違和感なんてどこへやら。あっという間に引き込まれていました。
空間を室内だけにしたのは、より舞台のイメージに近づけたかったからでしょうか?
そういう意味では、実際の舞台を見ているような面白さがあります。
解釈はもちろん昔のジーザスと同じ。
ジーザス役のグレン・カーターはもちろん、ユダ役のジェローム・プラドンが良いです。泣かせます。
ヘロデ王、バックダンサーと共にいい味出してます。それから、個人的にはシモン役のトニー・ヴィンセントをイチオシ。
今回のDVDだと特典映像にアンドリュー・ロイド = ウェバーと、ティム・ライスのインタビューが入っているあたりも貴重。
My Favorite の1枚に加わりました。
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